【滋賀・彦根】なんちゃって城ガールが見た、闘志満々の凛々しいお城「彦根城」🏯!!!~天守に向かう~
彦根城は江戸時代までに建てられ、修復されながら現在まで残っている現存12天守の1つで、「国宝5城」に指定されています。豊臣方を抑えるため、徳川四天王の一人「井伊直政」を初代藩主とし、関ヶ原の戦いが終わって間もなく築城が始まりました。
その彦根城ですが、華やかさを持ちつつも凛々しくもあるという、二面性を兼ね揃えたお城であります。その二面性をそれぞれ、2回に分けて綴りたいと思います。
まずは先日、美を追求したお城の華やかさについて綴りました。
そして今回は、闘志満々のお城🏯、凛々しさについて説き勧めていきます!
まずはこのお話から。。。実は彦根城、リサイクルされて築城されたお城なんです(@_@) 大津城の天守、小谷城の三重櫓、長浜城の天秤櫓、佐和山城にあったとされる太鼓門櫓など、近江国内のさまざまなお城のパーツで出来上がっている「リサイクル城」なんです。なぜリサイクルする必要があったのかということですが、江戸幕府が始まりいち早く徳川の統治を強固にするために新しい城を築きたい。しかしながら予算に限りがあった。その両面を補う「工期短縮とコスト節約」を実現するためだとされています。その割に国宝とされるほどのお城であり、そして前回のブログで綴ったように美意識が高くとても綺麗なお城でもあり、そして今から綴る凛々しさも兼ね備えてるっていうから、本当に興味深いお城です(*^-^*)
さてこちらの上の写真、桜も咲いてて、佐和口多聞櫓と天秤櫓、国宝の天守まで見える綺麗なお城の姿・・・と現代目線で見てしまいますが、天守に向かう為には玄関口となる東の城門、この「二の丸佐和口多聞櫓」を通らなければなりません。二階二重の隅櫓と多聞櫓で構成されていて、壁には矢や鉄砲を放つための三角形や四角形の狭間が交互に配置されていました。この二の丸佐和口多聞櫓は国の重要文化財に指定されています。
さて、通り抜ける際に見つけた狭間!撃たれそうで怖くて近づけませんよね。。
そしてここでは、石垣に目が・・・(*^-^*) 写真の中央、看板付近には大きな石があります。そう言えば名古屋城に行った際にも、旧二之丸東二之門から入った正面にとっても大きな「清正石」があり、その理由は、これだけの大きな石を運ぶ力・財力があるということを見せつけていたと聞きました。「清正石」までも大きくはないですが、比較的大きな石ではあるので、そういった意味があったのかも知れないなぁと思いながら見ていました(*^-^*)
「表門橋」を渡り、入場しました。
この表門山道ですが、今から戦に・・・という気持ちでみると、この階段は長いだけじゃなく、幅や高さ?が違うのか、そして傾斜もかなりあってスムーズに上ることが難しい。。。そりゃ簡単に天守に向かえないようにしてあるといえば納得ですよね。
ここを登りきったところにあるのが「天秤櫓」と「廊下橋」で、人工的に鐘の丸と太鼓丸の間に谷を掘って橋を架けています。ここは大手門から登りつめたところにもなり、両山道から敵が来たら、身を潜めていた天秤櫓や廊下橋から攻撃する・・・という建物になっています。
二の丸佐和口多聞櫓の壁には矢や鉄砲を放つための三角形や四角形の狭間が交互に配置されていました。同じように、実はこの天秤櫓にも狭間はあります。しかし表からは見えません。これはいざとなったら壁をぶち抜くタイプの「隠し狭間」が配置されているからです。突然鉄砲が出て来たら、避ける自信ないですね(^-^;
また、戦になるとこの廊下橋は落とされ、この高く、山の斜面を登るように築かれた石垣を登らないと天守へは侵入できないという。。。そしてその間に上から撃たれる・・・うぅぅ、攻めにくい仕組みになっていますよね。。生き残る自信ないわぁ(^-^;
この天秤櫓の名前の由来ですが、天秤櫓は廊下橋を挟んで天秤のように左右対称になっていることからつけられたそうで、国の重要文化財となっています。
左右対称とは言いますが、実はよく見ると左と右とで屋根の向きが90度違います。そして石垣の積み方も右の野面積みの一種となる「牛蒡積み」と、江戸後期に修理された石と石の接合面を加工して積み上げる「落とし積み」との違いが見てとれます。そういったところに注目して見学すると、興味深いですよね(*^-^*)
さぁ、そんな難所をなんとか潜り抜けたとしましょう( *´艸`) 次に最後の砦となる国の重要文化財の「太鼓門櫓」が構えています。敵がまっすぐ進入できないよう通路が直角に曲がっていて、先が見えないので戸惑います。。この下の写真から、門の前は石垣で「コの字」に囲まれている「桝形」になっていて、3方向のあちこちから狙われます( ゚Д゚)
もうそこに天守が見えているんですが、そう簡単には到達できません。
この太鼓門櫓の名前にも天秤櫓と同様に由来があり、城内合図の太鼓を置いたところから太鼓門櫓と名付けられたと言われているようです。
これが太鼓門櫓を正面からみたところです。この隙間から鉄砲や矢が自分に向かっていると思うと、怖い、怖い(;´Д`)
ここをクリアできたとして(^-^;、振り返ると天守も見えてきました(*^-^*)
いよいよ天守へ!
あ、ひこにゃんだ!可愛い~なんて、言ってられません。いざ天守に侵入~~~!!!
ということで、いよいよ天守の中に潜り込みますが、まだまだ凛々しいところがいっぱいあります。2回に分けてと言っていましたが、先日の美を追求したお城と今回の闘志満々の凛々しいお城~天守に向かう~、そしてもう一回にわけて、次回は闘志満々の凛々しいお城~いざ天守へ~の合計3回にわけることとします( *´艸`) 乞うご期待!!!
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