タビジョのゆかいな放浪記

日本や世界の街々を巡った放浪記を綴ります♪

【秋田・秋田市】今夏ホテルが取れずに行けなかった秋田竿燈まつりに触れることが出来た「秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)」は超おススメだった!!

【秋田・秋田市】今夏ホテルが取れずに行けなかった秋田竿燈まつりに触れることが出来た「秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)」は超おススメだった!!

 竿燈まつりは東北三大祭りのひとつで、重要無形民俗文化財となっています。 12mにも及ぶ巨大な竿に46個の提灯を吊るした竿燈を稲穂に見立てて、五穀豊穣と厄よけを願うおまつりです。

 関西に住んでる私にとって、8月初旬頃、このどこか高い建物から撮ったであろう竿燈まつりの様子のこの風景を、東北の夏祭りの一つとしてニュースで見るくらいでしか触れ合ったことがないおまつりでした。元々海外志向が強く年中海外に飛び回っていたコロナ前。コロナ禍には海外に行けず少しずつ国内旅行をしていくうちに最近国内の魅力にも取りつかれ、国重要無形民俗文化財にもなっている東北のこの熱い夏祭りを是非見てみたい!!!と思うようになりました。そしてタイトルの通りホテルが取れずに行けなかった今夏(;´Д`)

秋田竿燈まつり 公式サイトより

 先日「日本のチカラ」というテレビ朝日(関西地区では)の番組で「つなぐ、ともす ~ 秋田・竿燈 伝統の技 ~」という内容が放映されることに気付き、慌てて録画して観ました。番組を観て、この上の写真をニュースや新聞等で観ただけで行きたい!と思っていた自分が恥ずかしくなりました。私は、竿燈を両手で持って大通りを練り歩くだけだと思っていたのです。それでもこの約280本の竿燈、約一万個の提灯が夜の大通りを埋めつくす圧巻の様子はこの目で見てみたかったのです。 実際は高さ12m、重さ50kgもある蝋燭を灯した竿燈を、平手・額・肩・腰などに乗せてバランスを取り、「ドッコイショー、ドッコイショー」のかけ声とともに、次々に技を披露するというのです(@_@) 竿燈を上げる演技は力が4割、技が6割と言われる職人芸なんだそうです(@_@) 知らなかった。。ということで、ちょうど秋田に行く時期だったので、絶対に秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)」に行こうと思って行ってきました。ここからはそちらで撮影した写真を交えてご紹介していきます。

 こんな技をしながら、同じ竿燈を次の人へと受け渡していくようです。って、この技だけでも難しいのに。。

 で、こちらが実際の大人用の「大若」と言われる竿燈で、高さ約12m、重さ約50kgの竿燈になります。首が痛くなるくらいの高さです。提灯は46個で、実際は本当のろうそくが灯されます。この美しい竿燈の明かりを消さないことも大切なんだそうですよ。演技中竿燈が揺れて提灯にろうそくの火が燃え広がらないのかと心配にもなりますが、底には空気の通りを良くする隙間があり、提灯が大きく揺れた際にはこの隙間から風が入ることでろうそくの火が消え、燃えうつることがないそうです。これは普通の提灯にはない造りだそうですが、古くからよく考えられたものですよね。

大若(大人用)

 ただでさえ高さ約12mという大きな竿燈に、演技中「継竹(つぎだけ)」と呼ばれる竹を竿燈本体に継ぎ足しさらに高くされます。この時20mほどにまで達するんだとか(@_@) もちろん竹に大きな負荷がかかって竿燈全体が大きくしなり、差し手はこの限界を見極めながら竿に負荷を与えないように演技をしていくんだそうです。もはや神業ですよね(*^^)v
 で、こちらねぶり流し館では、このように竿燈に実際に触れて、演技を体験出来るんです!!!\(^o^)/

腰に乗せ屁っ放り腰になる友人( *´艸`)

 しかも見てもわかるように小さいですよね。これは規格外の小さいサイズ。でも実際に持ってみるとこれでも重いし、バランスとるのが難しかったです。そのくせ一番難しい腰乗せにチャレンジしてみたくなるんですよね( *´艸`) で、その姿が上の写真です( *´艸`)

子供用の竿燈

 竿燈の演技を行うのは大人だけではありません。こちらが子供用です。写真左から中学生対象の中若(高さ約9m、重さ約30kg、提灯46個)、その右は小学生高学年対象の小若(高さ7m、重さ約15㎏、提灯24個)となっています。そのさらに右は小学生低学年対象の幼若(高さ5m、重さ5㎏、提灯24個)です。子供たちがこんなに大きな竿燈で必死に演技している姿、早く生で観たいです。

 このように子供たちが演技できるのも、皆が子供の頃に教わったように今度は大人たちが子供に教え、代々受け継がれていきます。これは技だけではなく年に一度の晴れ舞台のために、提灯の保管、折れてしまったりした竹竿の為に竹竿採り、そして竹竿の手入れ、そして竿燈の組み立てなど、38ある竿燈会という団体ごとに行っておられるようです。

竿燈会

 稲穂に見立てた竿燈には米俵を模した提灯が吊るされていますが、この提灯には町内の象徴、風雅、長寿、祝福、子宝、豊作を意味する縁起物など町民の幸せを願う町紋が描かれているそうです。それぞれの町で伝統を受け継がれていくんですね。ただし近年、人口減少や少子高齢化のあおりを受けて、まつりへの参加が危ぶまれている竿燈会もあるそうです。京都の祇園祭も同じですね。こんなに伝統があるおまつり、何とか継続していってもらいたいものです。

 さて、こちらねぶり流し館では、竿燈の体験以外にもお囃子の体験も出来ました。

お囃子 太鼓体験

 太鼓の達人のゲームのように画面に映った叩く合図が右から左に流れてきて、それに合わせて叩くだけなのですが、微妙にリズムが変化したりして難しかったです(^-^; 平日で人も少なく恥ずかし気もなく叩いていましたが、こちらの職員さんは笑ってらしたかも( *´艸`) 実際はお囃子は女性が中心となって太鼓と笛で、雰囲気を一層盛り上げるようです。男性と女性で役割が決まっているというわけではなく、女性が高さ12m、重さ50kgの竿燈で演技するのは体力的に難しいといったところから、やはり女性はお囃子が中心になっているとお話しくださいました。そのお話下さったのは、先日「日本のチカラ」に出演されていた方でびっくり!!!何とか頑張って後世に残して行ってくださいということと、また来年こそはホテルを手配して見に行きますとお約束してその場をあとにしました。

 竿燈まつりに興味ある人はもちろんのこと、あまり興味なかった人もビデオを見て竿燈演技体験をしたり、お囃子の太鼓体験をすると必然的に興味が出るはず!!!私は単に観るだけではなく、あれこれ注目して観ておきたいところが沢山増えました。今さらにさらに行きたくなっています\(^o^)/ 無事ホテルが取れますようにm(__)m

 尚、こちらでは5〜10月の土・日・祝に竿燈会による実演があるようですので、行かれる前に時間等チェックしてみて下さい。

 

秋田市民俗芸能伝承館(愛称 ねぶり流し館)◎
営業時間:9:30~16:30
料金:大人100円 高校生以下無料
駐車場:無料/普通乗用車7台
アクセス:秋田駅から徒歩約15分

 

下記2つのブログランキングに参加しています。クリックをお願い致しますm(__)m

 にほんブログ村 旅行ブログへ
国内ランキング        にほんブログ村